2012/04/08

中華Pad「D50」を買ってやった最初の設定

Galaxy Tab 7.0 Plus のAndroid 4.0へのアップデートが7月にズレ込みそうなので、もうドコモには期待しないでIce Cream Sandwich搭載の端末を入手することにした。しかし、Galaxy Nexusは価格暴落転売祭りとLTE端末へのスイッチ方針でとうに在庫が払底。都内のどこを歩いても一台もない。しかたないので「おもしろそうだし」ということで中華PadのICOO「D50」を購入した。

ICOO「D50」
http://www.aoicoo.com/CN/info.asp?id=419&t=1&l=1

 秋葉原の東映無線ラジオデパート店で買ったら、はじめからAndroidは4.0.3、日本語化・公式マーケット(Google Play)導入済みだった。とはいえ、それだけで簡単に使えるというわけではない。いろいろ不便だったので最初にやった設定をまとめておく。

最初は日本語入力ソフトの導入。最初はBaiduの中国語インプットメソッドしかないので死にます。マーケットで「OpenWnnフリック対応版」を入れた。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.pm9.flickwnn&hl=ja

あと、ちょっと無線LANが不安定な気がするので旧Galaxy Tab時代にお世話になった「WiFi Fixer」を導入。
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.wahtod.wififixer

ここまではジャブ。
フォントがCJK統合フォントではかっこつかないので、これをちゃんとした日本語向けフォントに入れ替えなければならない。「USBドライバをPCにインストールしてD50とつなぐ」→「日本語フォントを拾ってくる」→「adbでpush」という手順になる。

先にD50のUSBデバイスインスタンス値を調べておかないといけない。D50をWindowsにUSB接続したあと、Windowsの「システム」→「デバイス」で「不明なデバイス」になっている「Android」を選択し、「詳細」タブから「デバイスインスタンスパス」を選択する。これで、
 USB\VID_18D1&PID_0003&MI_01
あたりまでメモ。


USBドライバは、GoogleのAndroid SDKから入手する。
http://developer.android.com/sdk/index.html
で、android-sdk_r17-windows.zipをダウンロードして解凍。SDK Manager.exe を起動して「Extras」→「Google USB Driver」を選択して、これだけ追加インストールする。

次は、このデバイスドライバをWindowsが認識できるようにinfファイルを書き換えてやる。
extras\google\usb_drivers\androis_winusb.inf
を開く。
ファイル中のGoogle.NTx86セクションとGoogle.NTamd64セクションに、先ほどのUSBデバイスインスタンスに合わせた文字列を書き込む。
; D50
%SingleAdbInterface%        = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003
%CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003&MI_01
 こんな感じ。
これで、Windowsのデバイスドライバとして認識されるようになるので、「不明」になっているデバイスのドライバから直接指定してインストールしてやればいい(ディレクトリを指定するだけではデバイスを認識しないので注意。リストから選択させること)。

これでD50がWindowsのadbコマンドで操作できるようになった。

次に日本語フォントを入手。これはモトヤがオープンソースとしてAndroidに提供したものが
https://github.com/OESF/OHA-Android-4.0.3_r1.0/tree/master/frameworks/base/data/fonts
に「MTLc3m.ttf」として置いてあるのでダウンロード。「DroidSansJapanese.ttf」と改名して使用する。
で、

c:\> adb push DroidSansJapanese.ttf /system/fonts/DroidSansJapanese.ttf
として端末に転送。また、使用フォント設定ファイルも書き換える必要があるので、

c:\> adb pull /system/etc/fallback_fonts.xml fallback_fonts.xml
し、

    <family>
        <fileset>
            <file>DroidSansFallback.ttf</file> 

よりも前の行に

     <family>
        <fileset>
            <file>DroidSansJapanese.ttf</file>
        </fileset>
    </family>
を追加。

c:\> adb push fallback_fonts.xml /system/etc/fallback_fonts.xml
として転送する。これでフォントはモトヤのフォントになる。

いっぽう、これだけだとまだ不具合がある。外部SDカードが一般アプリケーションから読み書きできないままなのだ。そこで、

c:\> adb pull /system/etc/permissions/platform.xml platform.xml
とし、platform.xml の

    <permission name="android.permission.WRITE_EXTERNAL_STORAGE" >
        <group gid="sdcard_rw" />
    </permission> 


    <permission name="android.permission.WRITE_EXTERNAL_STORAGE" >
        <group gid="sdcard_rw" />
        <group gid="media_rw" />
    </permission>
と書き換えて、

c:\> adb push platform.xml /system/etc/permissions/platform.xml
とする。

最後に

adb shell reboot

しておしまい。

D50は、今のところちょっとパネルの感度が悪い気がするのを除けばまあまあ快適だ。